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正九角形と安壊

コンパスと定規

女媧と伏羲
女媧と伏羲

安壊は宿曜占星術の大きな特徴でもあり、しかもその的中度は無視できないものです。安壊は正九角形の頂点を結びますが、まずはここから見ていきたいと思います。

女媧と伏羲コンパスと定規を持っていますが、正九角形というのはコンパスと定規では描けないそうです。自分も挑戦してみたのですが、確かに正確に描くことはできませんでした。正七角形も描けないそうです。なので蜘蛛(頭と足八本)とか昆虫(頭と足六本)は生理的に嫌悪感を感じるのではないでしょうか。となると安壊は何に基づいているのか。ここでカゴメの模様が出てくるのだと思います。

カゴメの模様

「かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀が滑った 後ろの正面だあれ?」

上の歌もだいぶ意味が分かってきたかと思います。竹を取ると龍が出てきます。出てくるのは夜明けの晩、夜明け前の暗いときで現代を指します。そろそろ夜が明けるわけですが、世が開けるとも取れます。あの世とこの世が重なって認識されるようになるのだと思います。鶴は千年、亀は万年です。人物を指しているようです。後ろの正面は自分自身の投影です。

カゴメの模様
カゴメの模様
籠

それはともかく、かごめの模様は六芒星で成り立っています。その一部を円で切り取ると下のようになり、1/3の六芒星が中に入っています。安壊というのは六芒星の1/3の自己相似なのではないかと思われます。正六角形は当然コンパスと定規で作図できます。作図できる、ということが「自然」なことなので証明の土台となります。

六芒星の1/3自己相似
六芒星の1/3自己相似

安壊とトライン

六芒星はトラインとその逆の図形を合わせた形ですが、トラインは循環し発展する良いアスペクトです。惑星との対応で木星の意識と関連があるのかと思いましたが、この循環、発展、拡大の意識の中に「競争」や「公平」といった概念を組み込んでいるのが安壊、つまり1/3の六芒星なのではないかと思いました。そこを少し詳しく解説してみます。

安壊の方向

安壊を見てみると上のような図が描けます。正九角形のそれぞれの頂点が壊す壊されるの関係で循環しています。そしてこれを整理すると下のような図になります。

ジャンケン

トラインが3つ、40度ずつずれています。それぞれ属性(例えばグーチョキパー)をおび、同じ属性であれば優劣がつきません。急に俗っぽくなるのですが、これはジャンケンと似ているのではないかと思いました。ジャンケンは三すくみの競争で勝ち負けを決める公平で分かりやすいものです。木星の意識の中にはこの「競争」と「公平」の概念が含まれていて、それが安壊の角度で出ているのではないかと思います。

安壊には順相と逆相という考え方があって、例えば壊す側が上司、壊される側が部下の場合はその破壊作用も目立たず、良い上司部下の関係を築くとされています。逆に壊す側が部下で壊される側が上司の場合は破壊作用が表に出て関係は悪化します。

社会、自然界の中の安壊

これは社会でも普通にあることで、例えば軍隊などでは上下関係がはっきりしていますし、そうであってこそ軍隊として機能します。人間関係でもとかく上下関係を持ち出す風潮もこれにあたります。先輩後輩など分かりやすい上下関係はある意味組織を円満にします。スポーツや学問でも点数を付け勝ち負けを競うのはどちらが上かをはっきりさせるもので、公平なルールのなかでそれが行われれば一定の秩序が保たれます。そしてルールが公平で目標も正しければ競い合いは発展や拡大をもたらします。実力を認め合うことで秩序も保たれます。木星の循環、発展、拡大の意識の中に、この「競争」と「公平」が含まれており、それが1/3の相似形、安壊となって現れるのだと思われます。

太極図
太極図

これは自然界の生存競争にも見られます。弱肉強食、食物連鎖はこの仕組みで成り立っています。猿の群れ、狼の群れなども力のあるものがボスになり組織の秩序は維持されます。競争が行き過ぎれば寡占、独占に至ります。独占禁止法などはこの極端な競争からの不平等を阻止する目的で制度化されたものです。逆になんでも平等だと悪平等になりやる気は削がれます。このバランスはいつの時代もテーマであり、最近だと資本主義と共産主義という形で現れています。

というのは陽の数字で男性的です。力で壊し優劣をつけます。陰の数字で女性的です。受身ですが生む力を持ちます。では女性は競争しないかというとそうではなく、お互いを牽制し合って女性も競争しています。逆に社会で仕事をして生産的な役割を担っているのは主に男性です。陰中の陽、陽中の陰というのは六芒星の中の安壊のことかもしれません。

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