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厄年とドラゴンテール

魂の仕組み

少し厄年についてわかってきたことがあるので整理してみたいと思います。その前に、魂の仕組みについて少し解説しようかと思います。

魂は人間が胎内で育つ間に体に入るようです。死ぬと幽界を経て霊界へ戻るのが一般的です。霊界では類魂と呼ばれるグループと一体になり、物質界での経験を共有します。そしてまた物質界へ戻る時期が来れば魂は類魂から分離し、生まれる母親の胎内へ向かいます。

魂の目的というのは端的に言えば「霊的成長」と言えます。物質界で様々な経験を重ねることで霊的に磨かれ、愛情や奉仕の心を学びます。何度か転生をし地球上での学びを終えると太陽系を卒業することとなります。仏教でいう解脱です。その後も霊的な成長を続けていくことになるようです。

最近では催眠療法(ヒプノセラピー)を用い催眠状態で前世の記憶をたどるという手段もあるようです。そこでは50回100回と転生しているような魂も見受けられますが、回数は7~8回というのが正しいのではないかと私は感じます。類魂ですので一つのグループに色々な個性があり、それらの転生の記憶も催眠療法から引き出せるので50回100回のような回数になるのではないかと思われます。

仏教には因果応報という概念があります。厄年を考える上でこの概念は重要です。やったことが自分に還ってくる、それは転生をまたいでも還ってくるということです。まずは個人の因果、これは類魂ではなくその構成単位である一つひとつの魂、それぞれに因果律が存在します。あとは家族や地域、民族、国家の因果です。日本にも日本という国の因果があり、それはその構成員が担っています。ですがまずは集団の因果ではなく個人の因果と厄年について考えてみたいと思います。

補足ですが、魂の目的は霊的成長にあります。なので現代社会のように現世利益、物質的利益ばかりを追い求めるような風潮ですと、霊的に成長することと社会で成功することが相反してしまい、高度な魂にとって生きづらくなってしまいます。逆に言えばそのほうが魂の成長には適していて仕組みさえ理解すればボーナスステージのような状態となります。霊的な成長に重きを置けば生きづらさを感じますが、魂の成長には都合がいい世界です。では積極的に悪い世の中を作ればいいではないかといえばもちろんそうではありません。特にこの仕組みを「知ってしまった」ならより問題があります。知識には責任が伴います。悪い世の中が霊的成長に都合がいいと知ってしまって悪い世の中を積極的に作ることは許されなくなります。社会的に大きな責任のある人間はその職責を果たし、より良い社会を構築するという奉仕のなかで霊的な成長を目指さなければなりません。

霊界は山の形に似ているそうです。仏教では須弥山というようです。正しい方向に知恵や権力を用いれば物質界も霊格に合わせた秩序に集約されていくのだと思います。

ドラゴンヘッド、ドラゴンテール

では実際に厄年がどのように占星術と結びついているのかを解説してみます。

地球は太陽の周りを回るわけですが、地球から見れば太陽が回っているように見えます。そして太陽の通る軌跡を黄道といいます。月は地球の周りを回りますが、その軌跡を白道といいます。この黄道と白道は微妙に角度がずれており、それらが交差する点が2つあらわれます。その片方がドラゴンヘッド、その反対側の点がドラゴンテールといいます。呼び方は色々あるので少し整理しておきます。

占星術 昇交点 降交点
西洋占星術 ドラゴンヘッド ドラゴンテール
インド占星術 ラーフ ケートゥ
宿曜占星術 羅睺 計都
天文学 ノースノード サウスノード

日食と月食はこの交点で発生します。満月の時は月食に、新月の時は日食になります。ホロスコープ上ではドラゴンヘッドはΩの記号で表されます。ドラゴンテールはその逆です。お互い180度の位置にあります。惑星とは違い時計回りに動き、その周期は約18.6年です。そしてカルマに関係がありそうなのはドラゴンテールの方だと考えます。

ちょっとわかりづらいと思うのですが、単純に「ドラゴンテールという擬似惑星が、ホロスコープを普通の惑星とは逆回り(時計回り)に約18.6年周期で周る」とだけ理解できれば十分です。

ドラゴンテールのアスペクト

ドラゴンテールのアスペクト

上の図は18.6年周期のドラゴンテールのアスペクトを4段階に分けたものです。Aはネイタル(生まれた時)とトランジット(経過)がコンジャクション、BとDはスクエア、Cはオポジションです。円の中に並んでいる数字は年齢です。厄年は数え年で表されるのが一般的ですが、現代では満年齢の方が広く使われますので満年齢で書いてあります。小数点以下は四捨五入です。ドラゴンテールがBのスクエアになるのはそれぞれ5,23,42,61,79歳の時と見ます。

男女の厄年

早速気が付くと思うのですが、Bは男の厄年と似ています。数えで書くと6,25,43,62,81歳になります。単純にBのスクエアが男の厄年だと思われます。Dのスクエアも弱い男の厄年と見ています。Aはというと満で0,19,37,56,74,93歳、数えで1,20,39,58,76,95歳。これは女の厄年です。Cも弱い女の厄年だと思われます。つまりドラゴンテールのコンジャクションとオポジションが女の厄年スクエアが男の厄年ということです。

総じて1年ほどずれているように感じますが、この角度までの1年位が苦しい時期のようです。ドラゴンテールがこの角度を越えてくると苦しさも和らぎます。ですので角度と一致する数え年は後厄と近くなります。

九星気学ですと9年おきに八方塞がりがやってきます。これもこの考え方と一致します。

女性の大厄について

ですが上の図だけでは説明がつかないこともあります。例えば女の大厄である33歳です。これはDのスクエアで男の厄年です。なぜ女の大厄なのか。これは次のように考えます。BやDは男の厄年ですので女性の自分には本来は何もないはずです。ですが女性の親兄弟や近親者、子供、配偶者など深い縁のある男性に厄が降りかかります。男の厄年だからです。

女性というのは結婚すれば配偶者に頼る人生になりがちです。配偶者のピンチは自分のピンチでもあるわけです。もちろん男性も配偶者は重要ですが、配偶者の重要度で言えば女性から見た夫の方が上です。33歳の女性というのは一般的には結婚出産しているわけですが、その時期に配偶者である夫が危機に陥れば女性にとっても大きなピンチです。つまり女性の持つカルマで男性に降りかかる部分を夫がかぶり、出産子育てなどの時期と重なる33歳というのが女の大厄となるわけです。

例えば本人である女性が男としての前世で浮気して離婚した場合、そのカルマが配偶者の男性に降りかかり男性は浮気をします。そして離婚となれば本人である女性は大ピンチなわけです。また前世で自分が暴力的な夫であった場合はそのカルマとしてパートナーが暴力をふるってくるかもしれません。それによって怪我や骨折などすることもあるでしょう。このように33歳というのは男の厄年ではあるのですが、女性の持つ男性のカルマがパートナーの男性に向かい、それで女性自身が厄災を被るという流れで女性の大厄と認識されていたのだと思います。

あと出産が厄落としになるというのも聞きますが、これも遠からずと言えます。子供を授かることは嬉しいことですが、育てるのはもちろん大変です。大事に育てた子供はそれだけ自分の念が入っているわけですから子供の苦楽は親にとっても苦楽となります。それは自分の親や親戚、夫よりも強く感じるはずです。なので女性の持つ男のカルマが息子に反映するのは当然と言えます。逆に娘には夫の持つ女性のカルマが反映しやすくなります。

厄落としについて

あと厄年に家を建ててはいけないとも言われますが、これは出産の場合と似ています。住宅の建築は人生の大イベントであり金額も高い買い物です。ローンがあればそれを払うのに働き続けなければなりません。なので家には相当な念が入っているのが普通です。苦労して建てた家であるほどその念は強くなります。なので厄年に建てた家は後の厄災の原因になる可能性が高いと思われます。

ですので厄落としというのは自分の大事にしていたものを捨てる、壊すということで効果があるのかと思われます。厄落としに皿を割るという風習は理にかなっています。天児などの形代も効果があります。もちろん念を込めることが重要になります。そういった観点から厄落としを考えて行けば、ただ神社でお参りするとかではなく、より効果的な厄落としを実践できるのかと思います。例えば厄年に向けて絵画や彫刻、陶芸など頑張って作ります。それを厄年で壊してしまいます。すると大きな厄除け効果になるのではないでしょうか。

ホツマツタエに見る日本の厄年

日本の古文書にホツマツタエというものがあります。ヲシテ文字で書かれた書物で主に弥生時代以前の歴史、風俗などが記されています。ちなみに「ふとまに」というのもヲシテ文字で書かれた歌集であり、占いの書でもあります。偽書とされていますが日本書紀や古事記と符合する点も多く、日本の歴史、文化を研究するうえで重要な文献だと思います。

ホツマツタエの3アヤにイザナギイザナミの子産みの話があります。記紀とかぶる部分もあるのですが、そこにはヒルコ姫という長女の存在が記されています。出産時のイザナギの年齢が40歳、イザナミは31歳でした。そして2年後にはそれぞれ42歳、33歳(数え)となり陽陰(アメ)の節に当たるということで、厄年に入ると儀式として一度捨て子にします。もちろんすぐに拾われて神戸西宮で育てられました。広田神社の言われは「拾った神社」ということのようです。一種の厄落としであり42歳、33歳(数え)と年齢まで現代と同じです。そして捨て子の慣習は現在でも続いています。
ホツマツタエにはこうも書いてあります。

「陽陰の節 やとれば当たる 父の汚穢 男の子は母の 隈となる」

陽陰(アメ)の節、つまり厄年に入れば父親の汚穢(オエ)があたってしまうと言っています。そして男の子の場合は母親の隈となると言っています。これは女性のもつ男の厄年だからです。このように厄年というものは遥か昔から日本の風習として根付いており、経験的に無視できないものだったのだと思います。

まとめ

厄年というものが気になり研究していたのですが、男女の別や近縁者などの条件が複雑ですっきりした答えがでないでいました。例えば惑星でも天王星は84年周期でオポジションの42年は男の厄年にあたります。天王星の影響も最初は考えたのですがそれでは説明がつかないことが出てきます。ドラゴンヘッドとドラゴンテールは180度違いでアスペクトは同じになります。ですが厄はドラゴンテールが担っていて、ドラゴンヘッドは個人と社会の接点に関係があるのではないかと思われます。

あと月食の影響についてですが、そもそもドラゴンテール自体が月食のポイントですので関係性があるのはわかるのですが、観察できる月食とできない月食に何か意味があるのか、赤い月を見てはいけないという言い伝えもあるのでそのへんもいずれヒントがあれば調べてみたいです。

最後に厄年の表を載せておきます。この角度を超えるまでの1年ほどが厄年の苦しい時期だと考えます。ドラゴンテールがこれらの角度を超えていくと苦しさも和らぎます。

厄年表(この年齢までの1年ほどが危険)
周期 女の大厄(0度) 男の大厄(90度) 女の小厄(180度) 男の小厄(270度)
1周目 4.7 9.3 14.0
2周目 18.6 23.3 27.9 32.6
3周目 37.2 41.9 46.5 51.2
4周目 55.8 60.5 65.1 69.8
5周目 74.4 79.1 83.7 88.4
満年齢です。小数は10進法、例えば1.5の場合1歳6ヶ月と見ます。
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