ふとまに

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弥生時代後期

神武東征から欠史八代

神武東征

前45年頃、神武東征の少し前、ニギハヤヒが天磐船に乗り葦原中国へと降り立ちます。それを聞いた五瀬命が前38年、筑紫国の宇佐から兵を挙げたのが神武東征です。このあたりは私が神武東征についてまとめたのでそちらを参照ください。前45年とか前38年とか具体的ですが、これはアスス暦を西暦に変換する私の計算式で割り出したものです。池上・曽根遺跡や唐古・鍵遺跡が前1世紀なので、多少年代に誤差があっても大きくは外れないと思います。
前35年に神武天皇は即位しますが、神武天皇はニギハヤヒだというのが私の説となります。

欠史八代

さらにタギシミミ天香山命(別名高倉下)と同一人物ということで、この事実から欠史八代の概要がわかってきます。つまり大物主命を祀る大神神社を中心とした大和国と、タギシミミの流れを継ぐ尾張の熊野国の対立という構図です。このあたりについても私のタギシミミの反逆伝承にて詳しく解説してあるのでそちらを読んでください。
神武天皇や欠史八代の構図がここまでわかってくると、後は各地に残る資料や遺跡を分析することでかなり精密に歴史の流れを知ることができると考えています。この視点で見ることで既存の資料や遺跡からあらたな発見を導くことも多くあるでしょう。なので焦らずに多くの資料に目を通し、正しく歴史を再構築していきたいと思います。

簡易年表

年代 出来事 人物
前45年頃 ニギハヤヒが天磐船で葦原中国へ降り立つ。 ニギハヤヒ、天香山命、ナガスネヒコ
前38年~前36年頃 神武東征 五瀬命、道臣命、椎根津彦
前35年頃 神武天皇即位 神武天皇(ニギハヤヒ)、天香山命(高倉下、タギシミミ)、タタライソスズ姫、クシミカタマ(ワニヒコ)
前35年~4年頃 神武天皇(ニギハヤヒ)の統治。 五十鈴依姫、綏靖天皇
4年~248年頃 欠史八代。大和国と熊野国の対立。 天日槍、孝霊天皇、倭迹迹日百襲姫命(卑弥呼)