神武東征から欠史八代
欠史八代
さらにタギシミミは天香山命(別名高倉下)と同一人物ということで、この事実から欠史八代の概要がわかってきます。つまり大物主命を祀る大神神社を中心とした大和国と、タギシミミの流れを継ぐ尾張の熊野国の対立という構図です。このあたりについても私のタギシミミの反逆伝承にて詳しく解説してあるのでそちらを読んでください。
神武天皇や欠史八代の構図がここまでわかってくると、後は各地に残る資料や遺跡を分析することでかなり精密に歴史の流れを知ることができると考えています。この視点で見ることで既存の資料や遺跡からあらたな発見を導くことも多くあるでしょう。なので焦らずに多くの資料に目を通し、正しく歴史を再構築していきたいと思います。
簡易年表
| 年代 | 出来事 | 人物 |
|---|---|---|
| 前45年頃 | ニギハヤヒが天磐船で葦原中国へ降り立つ。 | ニギハヤヒ、天香山命、ナガスネヒコ |
| 前38年~前36年頃 | 神武東征 | 五瀬命、道臣命、椎根津彦 |
| 前35年頃 | 神武天皇即位 | 神武天皇(ニギハヤヒ)、天香山命(高倉下、タギシミミ)、タタライソスズ姫、クシミカタマ(ワニヒコ) |
| 前35年~4年頃 | 神武天皇(ニギハヤヒ)の統治。 | 五十鈴依姫、綏靖天皇 |
| 4年~248年頃 | 欠史八代。大和国と熊野国の対立。 | 天日槍、孝霊天皇、倭迹迹日百襲姫命(卑弥呼) |